はちみつにも公正取引協議会と呼ばれる公正取引委員会から景品表示法第12条に基づいて認定された「はちみつ類の表示に関する公正競争規約」というルールを定めている会員組織があります。
1987年設立の全国はちみつ公正取引協議会をめぐっては、2007年に不正が発覚するなどその存在価値が問われた出来事がありました。
その不正内容を簡単に説明すると、純粋はちみつと表示してありながらも、人工甘味料を混入して販売した業者が公正シールを貼って販売されていたというもので、過去7年間で延べ120点、検査対象の約2割に上っていたことが明らかになったというものです。
全国はちみつ公正取引協議会とは名ばかりの会員組織だったようで、各業者に注意や警告を行っただけで十分な調査をせず、検査結果も公表していないという散々なものでした。しかも不正を行った業者の中には同協議会の役員が経営する会社が含まれていたそうです。
それ以外にも全国はちみつ公正取引協議会が品質を保証する公正マークを付けたはちみつにも混入はちみつが確認されており、名ばかりである実態をより浮き彫りにしてしまいました。その後、どこまで調査や改革が行われたかは疑問が残りますが、現在でも全国はちみつ公正取引協議会が品質を保証する公正マークをつけた商品が売られています。
全国はちみつ公正取引協議会の規約では、水アメや異性化糖を多く含んだ精製はちみつや加糖はちみつ等の加工はちみつでも、一定の基準を満たしていればはちみつとして公正取引マークがついて売られるそうです。他にも生や完熟といった言葉を使わずに純粋という表記で統一されているために、中国から大量に輸入されて加工された元々数百円程度のはちみつを、消費者は本物のはちみつだと思い込んで買ってしまうかのうせいがあるのです。
そういった経緯や全国はちみつ公正取引協議会は業界内の一団体であるために、そこへの加入義務はなく、会員になってマークをつける養蜂家はわずかだと言います。実際に山田養蜂所などはこの全国はちみつ公正取引協議会に所属しておらず、ウェブサイト上でも見解の相違があるために脱退している旨を記載しています。
やはり最終的には、消費者がはちみつを純粋なものかどうか見分けられる目を持つ必要があるということです。
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