ニュージーランドのはちみつと言えば、マヌカハニーというくらいにマヌカハニーは世界的にも有名ですが、他にも様々な蜂蜜が採取されています。
世界一のはちみつ消費量を誇り、養蜂大国でもあるニュージーランド。
ニュージーランドの養蜂とは、どのような感じで行われているのか?ニュージーランド独自の法律や規制などの対策を紹介します。
目次
ニュージーランドは、世界一のハチミツ消費国家!
ニュージーランドの国民1人あたりのはちみつの年間消費量は、なんど世界一。
実際に年間消費量は、日本人の約7倍と非常に多く、毎日の食卓には必ずはちみつがあると言われるほど一般的なものです。
その分はちみつに対する思い入れや愛情は深く、生活のあらゆる場面に蜂蜜が登場するのもニュージーランドの特徴。
医療レベルのマヌカハニーが病院で処方薬として、処方されるなんて日本では考えられない話ですよね。
それに、ニュージーランドのウエリントンにある国会議事堂は、「ビーハイブ」(蜂の巣)の愛称で呼ばれ、蜂の巣のように見えるデザインを採用しています。
それだけ生活に密接しているはちみつなので、様々な形で規制を行って、品質の管理や効果、効能を国家レベルで守っているです。
ニュージーランドのハチミツに関する法律や規制とは?
ニュージーランドでは、国内の養蜂家や養蜂企業を守るために、様々な法律で蜂蜜の採取や管理に対する規制を行っています。
そうすることで、国民の健康を守り、蜂蜜という有効な資源を国家レベルで、管理することで、マヌカハニーの価値の向上も目指しています。
日本では考えられないような法律や管理体制がありますので、代表的なものを幾つか紹介します。
ニュージーランド国内への全ての蜂蜜の輸入禁止
ニュージーランドには、どんな蜂蜜も輸入することが出来ません。
その法律はニュージーランドで採取した蜂蜜にも適応され、一度でもニュージーランドから輸出されたものは、ニュージーランド産の蜂蜜でも再輸入することは不可能。
ニュージーランド国内で流通している蜂蜜は、100%国内産のものなので、養蜂家や養蜂業が昔から発達してきた土壌があります。
ミツバチに対する抗生物質の使用禁止の徹底
世界的にミツバチの病気の蔓延を予防するために、養蜂の際に抗生物質を使うこともあります。
しかしニュージーランドでは、蜂蜜に抗生物質が残留する可能性があるという理由から、商用養蜂においては、ミツバチに抗生物質を使うことを法律で禁止しています。
だからニュージーランド産の蜂蜜には、抗生物質が残留している可能性は限りなく低く、養蜂場においても無農薬で管理されているところがほとんど。
自然の恵みを最大化するためにも、余計なものが混ざらないような環境で採取された蜂蜜を、昔ながらの手法で絞り出している養蜂家が多いのも特徴です。
完璧な管理体制で採取後の蜂蜜の品質管理を徹底
ニュージーランドでは、ハチミツの管理が徹底しているので、どのハチミツがどの養蜂場で取れたのかが全て明確になっています。
採取場所だけではなく、どのような加工をされたのか、どのような方法で輸送されたのかということまで記録する必要があります。
それらの全工程を公的機関に登録する必要があるので、ニュージーランドのマヌカハニーは、後日後追いをすることも可能です。
ちなみに基準に満たないマヌカハニーは、ロットごと全て回収されるので、正式な基準で作られたマヌカハニーには、本当に効果的なものしかありません。
マヌカハニーが特に厳格な管理体制で管理されている理由とは?
これだけ徹底した管理を行っているのには、幾つもの理由があり、世界的な偽物のマヌカハニーの排除が一番の目的。
ニュージーランドのマヌカハニーの年間採取量は1600トン。
しかし世界で販売されているマヌカハニーの年間販売量は10000トンと言われています。
世界的にも人気で品薄のマヌカハニーは、8400トンもが偽物だということ。
そんなマヌカハニーを口にした消費者が感じることは、マヌカハニーは効果なし。だからもう2度と購入しないという感想ではないでしょうか。
そうなっては、外貨獲得の有益な資産であるマヌカハニーの価値が暴落してしまうという危機感を感じたニュージーランドが、国を挙げてマヌカハニーの厳格管理を行っているんです。
その為に国家が保証するマヌカハニーの基準を作り出して、より安心して購入してもらえるような体制づくりが行われました。
ニュージーランドでも厳格なマヌカハニーの基準はUMFとMGO!
元々、マヌカハニーにはひとつの基準しかありませんでした。
それがUMFというユニークマヌカファクターという指標。これはマヌカハニーの殺菌力と医療用のフェノール水溶液(消毒液)の効果を比較して数値化したもの。
UMF10+以上を医療用のマヌカハニーをして制定し、それ以下は医療効果が有るものと販売することができなくなりました。
さらにマヌカハニーとして販売するためには、60%以上の濃度が必要なこと、それ以下の場合には、マヌカブレンドとして販売することなども決められています。
ただこのUMFは厳格なマヌカハニーの効果を示す基準ではなかったこと、UMFHAという業界団体への加入が必須で膨大なコストが掛かることもあり、他にもいくつもの基準が乱立することに。
これがMGSやMG、NPAやTAという基準がマヌカハニーにあってわかりにくい理由のひとつ。
現在、マヌカハニーのメリルグリオキサール(殺菌成分)の含有量を基準にしたMGOという基準が主にニュージーランドでも活用されているものです。
だから本当に効果的で信頼できるマヌカハニーを購入したいのなら、UMFかMGOの基準で管理されている商品を選ぶのが良いでしょう。
本物のマヌカハニーはニュージーランドでしか採取できない。
実は日本でも山田養蜂場のように、ニュージーランドからマヌカの木を持ち込んで、国内でマヌカ蜂蜜として販売しているような会社はあります。
でもこれはやはり本物のマヌカハニーではありません。
ニュージーランドに気候の似たオーストラリアにも一部マヌカの木は自生していますが、ニュージーランドほどのメリルグリオキサールを含有していませんし、そこまで採取できません。
そしてニュージーランド国内でも、どんどん効果の高いマヌカハニーが採取できない状況になっています。
だからこそ、ニュージーランド以外で採取されたマヌカハニーを購入すべきではありませんし、そこにマヌカハニーの効果を期待するのは大きな間違い。
そういったこともあり、ここ数年、マヌカハニーの価格は高騰していますので、安いと思って購入すると、日本でも偽物のマヌカハニーを購入することに繋がりかねません。
だから本物のマヌカハニーを選ぶこと、その中でも本当に必要な効果が得られる商品選びを行うことが求められています。
スーパーフードとして日本でも人気のマヌカハニー。
個人的には、栄養摂取というよりも細菌やウイルの除菌や殺菌、腸内環境改善効果による免疫力アップなど、医療面での効果が期待できるものだと思っています。
日本でも徐々に医療現場で活用されてきていますので、本当に良いものを選ぶようにしてくださいね。
>>蜂蜜フリークの私を虜にするマヌカハニー<< 私が考えるマヌカハニーのおすすめベスト3を下記ページで紹介しています。
効果の分かりにくいものだから、マヌカハニー選びの際にまずは私のレビューが参考になると思います。