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甘露蜜という蜂蜜があるのを知っていますか?

数年前から注目されており、

マヌカハニー以上の活性強度がある甘露蜜があるということで話題になっていますが、本当にそこまで優れた殺菌作用があるのでしょうか?

 

甘露蜜の特徴や効果、実際のマヌカハニーとの活性強度の違いをまとめて紹介しますので、殺菌力はどちらが強いのかと思っている人も参考にしてください。

甘露蜜とはどのような蜂蜜のことなのか?

甘露蜜とは、モミの木・松の木・カシの木などの樹液を吸い取った昆虫が分泌する甘い液をミツバチが集めた蜜のこと。

 

樹液という樹木の精油を大量に含んでいるため独特な香りがあり、色は褐色でミネラル分が豊富に含まれています。

 

味も濃厚で独特の渋みや苦味、

程よい酸味がありドイツなどでは最高級のはちみつだと考えられている商品。

 

甘露蜜をつくる昆虫としては、

カイガラムシやアリマキが有名で、甘露蜜はモミの木や松の木などの針葉樹林がある標高の高い地域でしか採れないことが多い特徴があります。

 

しかしイタリアではメカルファ(原産は北米)という昆虫の出現により、低い地域でも甘露蜜の採取が可能になっています。

 

メカルファは養蜂家の方にとっては救世主。

しかしワイナリーや果樹園に取っては、貴重な樹木に寄生をするので、害虫として扱われています。

 

甘露蜜の特徴は、

花由来のハチミツに比べると、ミネラル分や酵素が豊富で、栄養価が高い為、健康食品や栄養学の研究対象としても世界的に注目されています。

甘露蜜で確認された活性強度とは?

甘露蜜はドイツを中心に人気の蜂蜜ですが、これまで具体的な指標がなく、どの程度の殺菌作用があるのか?活性強度がどうなっているのかが明確になっていませんでした。

 

マヌカハニーの活性強度は、

食物メチルグリオキサールの含有量で具体的な数値を知ることができ、その数値で活性強度や殺菌力の強さを計測することができるMGOという基準があります。

 

マヌカハニーには他にも医療用のフェノール水溶液との殺菌力の比較で活性強度を測るUMFという基準がありますが、それを参考にAHFという基準を考えた企業が出てきました。

 

AHFで甘露蜜とマヌカハニーを比較すると、

マヌカハニーの活性強度よりも甘露蜜の方が優れた殺菌力を発揮したので、マヌカハニーよりも甘露蜜の方が殺菌力が強い。

 

そんなデータが出回ったことで、甘露蜜がマヌカハニーよりも優れているという誤った情報が広がっています。

甘露蜜とマヌカハニーの比較データの問題点とは?

マヌカハニーと甘露蜜を比較した検査、

実際に使われたのがMGO250(UMF15+)のマヌカハニーです。

 

マヌカハニーの中では医療レベルの消費ですが、そこまで活性強度が高いものではなく、MGO400やMGO550という商品も販売されている状況。

 

比較する際に使用したマヌカハニーに問題があり、活性強度が甘露蜜よりも低いものを選んでいただけと考える事もできます。

 

もしMGO400やMGO550のマヌカハニーを使っていれば、結果は大きく異なったことでしょう。

 

またAHFの元になったUMFという検査方法がありますが、この検査データでは純粋なメチルグリオキサールの含有量に最大20%程も違いが出ることが指摘されている状態。

 

総合的に考えると、

純粋なメチルグリオキサールの含有量を軸にマヌカハニーと甘露蜜を比較すれば、間違いなくマヌカハニーの方が優れた殺菌作用を発揮してくれることがわかりますよね。

甘露蜜は殺菌作用よりも栄養分に注目しよう

甘露蜜とはドイツでは、森のハチミツとして古来より活用されていた栄養源です。

樹液を原材料にしていることで、

ミネラルや酵素などの栄養素が他の蜂蜜よりも優れていることがわかっていますので、その部分に効果的に活用すべき。

 

樹液+昆虫の分泌する酵素の作用で、

非常に栄養価が高く、オリゴ糖も豊富に含んでいることで、腸内環境を整えてくれる作用も期待できます。

 

殺菌成分はマヌカハニーの方が高濃度のものがありますので、甘露蜜を購入するなら殺菌力よりも栄養面のサポート効果を期待しましょう。

 

樹液に含まれるタンパク質は昆虫が活用していますが、それ以外の栄養素はギュッと濃縮されていますので、栄養補給に役立てるべき蜂蜜だと理解してください。