希少価値の高いマヌカハニーには、その効果や効能を示す幾つかの基準(ブランドマーク)があります。
主に日本国内で見かけるマヌカハニーの基準は、UMFとMGO、NPA、MGSなど。
それぞれの基準がどのような意味を示しているかは、後ほど詳しく説明をしますが、書かれている数値が高いほど、マヌカハニーの殺菌作用が強いと覚えておくと便利かも。
今回の記事で紹介している基準(ブランドマーク)の書かれていないマヌカハニーについては、専門の機関で検査がされていないもの。
だから、その成分を製造元や販売元に、購入前に問い合わせて確認した方が良いかも。
その理由は簡単で、ニュージーランドで年間1600トンほどしか生産されていないマヌカハニーが、世界では毎年10000トンほどのマヌカハニーが販売されているから。
実際にニュージーランド政府の行った追跡調査では、イギリスでは60%、マレーシアでも80%、シンガポールでも70%のマヌカハニーのラベルと中身が一致していなかったことがわかっています。
どこのお店で買うか?どこのメーカーのマヌカハニーを買うか?ということが非常に大切だというのは、こういったマヌカハニーの状況があるから。
偽物のマヌカハニーを買わされる可能性があること、医療用マヌカハニーとしての効果がない殺菌作用の弱いマヌカハニーを誤って購入してしまう可能性がありますので、十分に注意してください。
それでは実際にマヌカハニーにどのようなブランドマークがあり、どれを最も信用すべきなのかを、ここから詳しく紹介します。
UMFとは?
UMFとは、Unique Manuka Factor(ユニークマヌカファクター)の略のことで、日本語にすると「マヌカ独自の要素」と翻訳することが出来ます。
1998年にニュージーランド国立ワイカト大学のピーター・モラン博士によって名付けられた、マヌカハニーの殺菌作用を表す最初の規格のこと。
UMFとは、マヌカハニーに含まれる殺菌作用を医療用消毒液であるフェノール溶液と比較して、それを数値化しているもの。
例えば商品にUMF10+と記載されているものであれば、そのマヌカハニーの殺菌効果は濃度10%のフェノール溶液に匹敵するという意味です。
またこのUMF10+というのが、医療用マヌカハニーとしての最も基本的な数値ですので、医療レベルの商品を選ぶ際には、これよりも数値の高いものを選びましょう。
一般的に病院で使われているフェノール溶液の濃度は5%以下ですので、UMF10+のマヌカハニーの殺菌力がいかに強いかがおわかりになると思います。
ここでいう殺菌力の強さと濃度はイコールの関係ではありませんので、細書に理解しておきましょう。
UMFマヌカハニーは、UMFはちみつ協会がその成分を認定した結果、UMFマーク付きのラベルを貼って販売しているもの。
ニュージーランドで収穫されたマヌカハニーは、ロット番号毎にUMFHA(UMFはちみつ協会)が認定する検査機関によりその成分が分析され報告・管理が行われています。
つまりUMFマヌカハニーとは、殺菌作用を保証されるだけではなく、徹底した品質管理が行われているブランドとして安心して購入することができるマヌカハニーだということ。
UMFマヌカハニーのブランドマークの維持には、ニュージーランド政府も積極的に協力しているので、非常に安心できる商品だと理解して問題ありません。
MGOとは?
MGOとは、Methylglyoxal(食物メチルグリオキサール)のことで、ドイツのドレスデン大学の教授である、トーマス・ヘンリー博士が発見した抗菌性物質で、マヌカハニーの殺菌成分がこの食品メチルグリオキサールであることが確認されました。
トーマス・ヘンリー博士を始めとするドレスデン大学の研究者たちが、世界中の様々な国から40種類の蜂蜜のサンプルを集め、その成分を分析。
その中に6種類のニュージーランド産のマヌカハニーが含まれており、研究者たちはマヌカハニーのメチルグリオキサールレベルがマヌカハニー以外の蜂蜜よりも、最高で約1000倍も高い事を発見。
通常の食品に含まれるメチルグリオキサールの量は0-50mg/kg、一般的なハチミツでは0-10mg/kgしか含まれていないのに対して、マヌカハニーでは38-761mg/kgものメチルグリオキサールを含む商品も。
約800mg/kgもの大量のMGOを含む食べ物は、実はマヌカハニーだけ。
100mg/kg以上のメチルグリオキサールを含むことが、殺菌作用が働くために最低でも必要な基準であることも立証され、ここから医療用マヌカハニーのUMF10+という基準が制定された状態。
MGOの値は、マヌカハニーに含まれる食物メチルグリオキサールの分量のことで、例えばMGO 300と記載されていれば、そのマヌカハニー自体に1kgあたり300mgものMGOが含まれているということ。
UMFとMGOでは、MGOの方がマヌカハニーに含まれる殺菌作用をより確実に表す基準として採用されていますが、このMGOという基準は、ニュージーランドのManuka Health社が商標登録しているため、他社で採用できないのが非常に残念なところです。
NPAとは?
NPAとは、Non-Peroxide Activityの略のことで、食品メチルグリオキサールを意味する非過酸化水素のこと。
NPAはUMFマークとほぼ同じ検査を行いますが、UMFHA(UMFはちみつ協会)が行っている検査でもなく、専用の検査機関でもないために若干の不安がありますが、UMFマークと同等に考えても良いかもしれません。
UMFHA(UMFはちみつ協会)への加盟の必要性や協会に払うロイヤリティーがないので、NPAマヌカハニーは、企業努力で値段を安くすることが可能。
その品質の保証・確実性の部分では、UMFマークと比較すると劣る可能性があることだけ覚えておいてください。
MGSとは?
MGSとは、ピーター・モラン博士が2009年に策定した新たなマヌカハニーの規格のことで、Molan Gold Standerdの略。
それまでUMFに所属していた博士がUMF団体を脱退し、ワイカト大学・調査商業部門「ワイカトリンク」において新たに発表したものです。
博士とそのチームが行うMGSの検査では、ヌカハニーの隠れた分子の解明がさらに進み、その相乗物質から得られる抗菌活性力を測定するアルゴリズムの開発が行われました。
その分析結果から、マヌカ固有の作用である非過酸化物作用をより正確な指標として測ることに成功し、MGSと名付けたんです。
このMGS規格は大学内の研究に収まらず、ニュージーランドのワトソン&サン社という天然マヌカハニーを販売する大手が同調し、MGSのブランドマークが拡大するきっかけに。
ただピーター・モラン博士が亡くなってしまったこともあり、MGSのこれ以上の拡大は難しいでしょう。
信頼すべきマヌカハニーのブランドマークとは?
このようにマヌカハニーの基準の中でも比較的有名なものを4つほど紹介しましたが、他にもMGや数字だけのものなど、いくつもの規準があります。
しかし実際に選ぶべきマヌカハニーは、UMFかMGOのいずれかで、それ以外のものを選ぶ理由はありません。
最初にもお伝えしたとおり、数字の大きい物を選ぶことでより殺菌作用の高いマヌカハニーを購入することができます。
ただ数字が高くなればなるほどその希少性も上がり、値段も高くなってしまいますので、必要に応じたレベルのマヌカハニーを購入する方が良いでしょう。
ちなみにUMF10+以上のマヌカハニーは、全体採取量の20%ほど、UMF20+以上のマヌカハニーは、全体採取量の1%程しかありませんので、その希少性の高さがわかると思います。
その分だけ、効果や効能に優れ、非常に安心して購入することができますので、私の紹介しているランキングページのマヌカハニーを参考に、マヌカハニー選びを行うと良いと思いますよ。