はちみつが身体にいいということで、近所のスーパーなどで目についたものを購入される人もいらっしゃるかもしれません。しかしはちみつには花の種類だけではなく、その加工状態で様々な種類があるのをご存知でしょうか?

ここでは、はちみつの加工状態による違いをご紹介したいと思います。はちみつを購入される際には、必ずラベルを確認してください。はちみつのラベルに「純粋はちみつ」と書かれているものが天然成分100%配合の美容面や健康面での効果が最も期待できるものです。

honey-954602_640

 

純粋はちみつ

天然成分100%のはちみつです。はちみつを採取して一切加工していないものです。ラベルには、天然やピュアと記載されている物もあります。

精製はちみつ

はちみつの持つ香りや色を取り除いてしまっているので、ビタミンやミネラル成分がなくなっているものが多いです。ラベルには、精製と記載されています。

果糖はちみつ

60%以上の天然はちみつを含んでいるものの水飴などの糖類を加えたものです。成分表に水飴などの記載があります。

加熱はちみつ

水分を飛ばすために加熱されたはちみつのことで、通常はちみつは45℃以上に加熱することでその成分が壊れ始め、65℃以上になるとその成分が殆ど壊れてしまうと考えられています。

見た目が同じ様に見えるはちみつですが、どのはちみつを選ぶかで期待するような効果が得られないこともあるのです。健康効果・美容効果を期待するなら純粋はちみつを必ず選ぶようにしてください。またお肌に直接塗るばあいは、二の腕の裏側などで必ずパッチテストを行ってください。そうしないと余計な肌トラブルを起こす可能性もあります。

はちみつは単なる花の蜜ではないのです。

ミツバチが集めた花の蜜をはちみつだと思っている人がほとんどだと思います。しかしそれだと半分間違えています。巣の外にでる働きバチがまず花の蜜(もしくは樹液)を集めてきますが、それを”みつのう”と呼ばれる胃袋にあたる部分に入れて巣まで運びます。その過程でミツバチの持つ転化酵素の働きで花の蜜が分解されます。

その後巣の中の働きバチに渡されます。その巣の中のハチが酵素を追加して更に分解を進め、花の蜜である蔗糖(しょとう)を”ブドウ糖”と”果糖”レベルに分解します。分解されたみつは更に”みつのう”の中で、花粉の持つビタミンとミネラルと混ざり合い35℃に保たれた巣の中で保管されます。そしてその保管された状態の蜜をハチたちが羽で風を送ることで糖度が80%になるまで水分を蒸発させられるのです。

このようにミツバチ達のもつ酵素・花粉の持つビタミンやミネラル成分・更にそれを煮詰めるハチ達の行動の結果、様々な栄養成分や健康効果のあるはちみつが手に入るのです。そういった自然の仕組みの中でしか、効果のあるはちみつを作り出すことが出来ないために人工的に効果のあはちみつを作り出せないのが現状なのです。

ちなみに1匹のハチが一生の間で作り出せるはちみつの量は僅か小さじ1杯ほどなのです。ハチの寿命は約1ヶ月、その間せっせと花の蜜を集め、体内でどんどん酵素を足してはちみつに変えていきます。それでも僅かな量しか創りだすことが出来ません。はちみつを粗末にせずに自然がもたらしてくれるありがたい恵みとして、口にするようにしてくださいね。