乳児ボツリヌス症がマヌカハニーで起こる？赤ちゃんは要注意！

マヌカハニーを赤ちゃんが食べると、

乳児ボツリヌス症を発症するリスクがあるので、1歳未満の子供にはマヌカハニーを食べさせてはいけないと言われています。

本当にマヌカハニーで乳児ボツリヌス症を発症していまうのか？それはマヌカハニーだけのことなのかなどを徹底検証。

幼児ボツリヌス症がどんな危険性がある症状なのかも含めて、赤ちゃんにマヌカハニーを摂取させることでどんなことが起こるのかを紹介します。

1歳未満の赤ちゃんが蜂蜜を食べてはダメな理由とは？

マヌカハニーを始めとする蜂蜜全般には、

ボツリヌス菌が含まれている可能性があることがわかっており、腸内細菌が十分に発達していない1歳未満の赤ちゃんの場合、ボツリヌス症を退治できません。

その結果、乳児ボツリヌス症を発症するリスクが有り、特に海外産のハチミツの場合にはボツリヌス菌が含有されている傾向が強いので、とても注意すべき状態です。

ボツリヌス菌とは、

ブドウ球菌とともに毒素型の食中毒菌の代表格の菌だからこそ、1歳未満の赤ちゃんは絶対に摂取すべきではありません。

一般的な蜂蜜は、

加熱処理等をしていない自然の状態のままの食品なので、ボツリヌス菌がそのままの状態で残っている可能性があります。

1歳以上になれば体内で繁殖することはない安全な菌ですが、乳児は腸内細菌が少ないためボツリヌス菌が増殖して、乳児ボツリヌス症を発症する可能性があることを理解して注意しましょう。

厚生労働省も注意喚起を行う赤ちゃんへの蜂蜜の危険性

マヌカハニーを含めた蜂蜜が入っている容器のラベルには、必ずこのような注意書きあります。

「ハチミツは1歳未満の乳児には、食べさせないよう気をつけてください。」

これが書かれるようになったのは、

1987年厚生省（当時の名称）が乳幼児には蜂蜜を食べさせるべきではないと発表したためで、最近では育児書や母子手帳などにも書かれていることが多いので、知っている人も多いでしょう。

これらの注意喚起を行っていても、十分に認知されていないのが現状なのかもしれません。

乳児ボツリヌス症は死の危険性がある重篤な症状を引き起こす

数年前には蜂蜜が混ざっているジュースを赤ちゃんに飲ませて、幼児ボツリヌス症を発症し、死亡してしまった事例もあるので、気づかないうちに摂取してしまう可能性も否定できません。

そのくらい赤ちゃんにとって、

ボツリヌス菌というのは、恐ろしい食中毒菌であることを理解して、マヌカハニー以外にも蜂蜜全般を絶対に摂取させないことが大切です。

乳児ボツリヌス症を引き起こすボツリヌス菌は、国産の蜂蜜のおよそ5％ほどに含まれていると言われているので、20回買えば1本はボツリヌス菌が入っている可能性があるということ。

外国産の蜂蜜に関しては、

国産の天然蜂蜜よりもボツリヌス菌の含有割合が高い傾向があると言われていますので、マヌカハニーもそういった意味では十分な注意が必要です。

1歳を越える頃には腸内細菌が増え、

抵抗力が高まることで、ボツリヌス菌の含まれた蜂蜜を食べてもボツリヌス症を発症せずに済みます。

子供でも蜂蜜に含まれている程度のボツリヌス菌であれば問題ありませんが、赤ちゃんは免疫力や抵抗力が弱いので、重篤な症状になってしまうリスクが有ることを理解しましょう。

乳児ボツリヌス症の一般的な症状と死亡率は？

乳児ボツリヌス症の症状には、

便秘や元気がない状態が続いたり、哺乳力が弱い、泣き声が弱い、よだれが多い、首のすわりが悪くなった、など様々な症状が起こります。

そういった症状が起こった場合で、蜂蜜を食べさせたり、蜂蜜が含まれているような食品や飲み物を摂取した場合は早めに医療機関を受診しましょう。

ボツリヌス菌の潜伏期間は、3日から30日程度と幅がありますので、症状の有無にかかわらず、蜂蜜を食べてしまったら、その後の経過に注意が必要です。

幼児ボツリヌス症の致命率は1～3%。

非常に低い割合ですが、前記したように日本国内でも死亡事例がありますし、症状が完治するまでには数ヶ月も必要になりますので、子供もご両親も大変。

日本国内の乳児ボツリヌス症は、

1986年に初めて報告されて以降、2012年までに31事例が報告されていますので、割合は低いものの十分に注意すべきでしょう。

マヌカハニーで乳児ボツリヌス症が起こる可能性は否定できない。

ここまで紹介してきたように

乳児ボツリヌス症とは、1歳未満の子供が蜂蜜を食べることで起こる症状なので、赤ちゃんがマヌカハニーを摂取すれば、十分に起こる可能性はあります。

私が知っている限りでは、

日本国内で赤ちゃんがマヌカハニーを摂取して、乳児ボツリヌス症を発症した事例はありませんが、それでも起こるリスクは否定できません。

大事なことはマヌカハニーでも、1歳未満の赤ちゃんには食べさせないということ。

マヌカハニーだけではなく、マヌカハニーをホットミルクに混ぜた場合や、マヌカハニーを取り出したスプーンも絶対に赤ちゃんには舐めさせてはいけません。

ちょっとした油断が大変な状態を引き起こしてしまう可能性もあるので、お母さんが十分に注意してあげてくださいね。